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June 30, 2009 8:15 AM
息子・春謡漁介の初脚本・演出「カエル」が無事千秋楽を迎えた。 初めてなのに、いや、もしかしたら初めてだから?すごくよくできていた。
どんな話かを一言でいうならSFファンタジー。中部地方にある天候制作工場(もちろん架空)が舞台。各地にある工場の中でも小さなここは、業界の花形メニュー、梅雨前線をまかされたことがまだない。梅雨も間近なある日、工場の天候操作装置が壊れてしまう。レバーがとれ、天気はスタート(晴れ)のまま。雨を作れない。こんな状況の中、営業が梅雨を取ってきてしまったらどうしよう。いやまさか。うちは一度だって梅雨を任せてもらえたことなんかないじゃないか、大丈夫だ。が、しかし、営業ハセベは「梅雨を取った!」と大喜びで本社会議から戻る・・・。
物語は実はストレートなハートウォーム。だがしかし、創作語彙の面白さにバックアップされ、ユニークなSFFとして楽しめる。例えば、先ほど書いたが工場では晴れをスタートと呼び、曇りをミュート、雨をリセット、雷をラッキーと呼ぶ。呑気で喧嘩っぱやくてだらだらしてるクラウナー(雲のデザイナー)が実はちょとロマンチストで「高積雲(うろこ雲)は昼使うより夜使ってる、おぼろ月夜を作れるからさ」とにやにやしながら言ったりするシーンは、ほんとにそんな事が行われていそうで大好きだ。
その他にてるてる坊主という職種が出て来て、これもまさかの職業で可笑しいんだけれど、この職業につく人は生まれつきカエル(梨園出身)かマイマイ免許取得者(養成所出身)に限られる。
漁介がこの脚本の再演を考えているといけないのでここまでさせてもらうが、彼が目指す「遊園地のわくわく感と心の中に広がる青空」はそこにあったと言える。
手放しで賞賛したいが、息子なのでためらわれる。ゆえに今日は完全にCDの立場で感想を、と思って書き始めた。が、やはり浮かんでくるのはお世話になった皆さんの顔だ。初演出の演出家との芝居作りは役者さん達もどんなにか大変だったことだろう。そしてスタッフさん、協賛各社の皆さま、お客さま。ひとりではやれない事をやるとき、人は真の価値を問われるものだ。親としてお礼を言わせてください。皆さま本当に本当にありがとうございました。
さぁ、漁介や。また今日が始まるよ。今日は昨日の未来だから、私たちは毎日未来に来ている。戻りたい昨日があったら話を聞くからメールをください(メールなんだ?と、笑うとこ。良い親子と書いて、いいツッコミと読むのが私たちの絆)。とある方に「カエルの子はカエル」と言っていただいたが、私は逆で行きたい。近未来「カエルの親です、仕事ください」とケロリ言おう。よろしくね。漁介クン。
(タイトルは今日起きて最初に頭にポカリと浮かんだ言葉。誕生月は存分に楽しませていただいたし、10日間お酒やめます。今日からしっかり机に向かいます)
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