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September 30, 2007 11:39 PM
一ヶ月前に、祖母が天に召されました。 90歳の誕生日まであと一週間というところでした。
その死に方があまりにかっこ良く、 うらやましいので、 書いておこうと思います。
日曜日、風邪をひいて熱が続いていた祖母は、 トイレに行ったとき、自分だけでは動けなくなり、 何かを悟ったようでした。
翌日、娘(わたしの母ね)を呼び出し、 「なんか、私もういいや、悔いはないわ・・・」 と自分の思いを話し始めたそうです。 水曜日、木曜日。 身の回りの世話を手伝ってくれていた人たち、 いつも往診にきてくれていた医者に、 「いままでお世話になりました。 延命とかしないでね、 だけど痛いのだけは嫌なの、 最後までよろしくおねがいします」 と笑顔でお礼をいって握手。
金曜日からは食事がとれなくなり、眠ってばかり。
わたしが呼ばれたのは土曜の朝でした。 親戚がベッドを囲んでいました。
「おばあちゃん!美佳だよ!」 声をかけると、 ゆら〜っと目をあけ、にこっと一瞬笑ってくれました。 そして、ひと筋の涙。 「おばあちゃん、いままでわたしのことありがとうね!」 わたしは彼女が48歳のときに生まれた初孫でした。 働く母の代わりにわたしの面倒をみてくれていた祖母。 そんなわたしは、もちろんおばあちゃん子。
どうみても30キロぐらいしかない身体。 なのに、にぎった祖母の手は、あんなにシワシワだったのに、 むくんでパンパン。
おかげでみずみずしく女性らしく。 水分がたまると、シワってのびるのね。 病院ではないので、 医者がいるわけでもなく、 着けているのは鼻からの酸素だけ。 祖母はそのまま、言葉を発することもなく、 深い呼吸で眠りながら、 ベッドを囲む子供、孫、ひ孫たちに見守られて、 夜になりました。
まわりでは、みんなが冗談を言い合ったり、 昔話をしたり、 ごはんを食べたり、 緊迫したムードはなく、 ふつうの一家団欒。 ときどき、オムツの点検をしても、 「なにもしてない!」 下の世話をされることをとことん嫌がってた人でした。 徹底した彼女の美学でしょう。
こうして、 一晩、家族に見守られながら、 苦しむことなく眠ったままおばあちゃんは、 日曜の朝に召されました。 わたしの母に、 「火葬場終わったらそのまま骨はお墓にいれちゃって。 おじいちゃんのとよく混ぜてね」 そこまで指示をしたそうです。
死が近づいているというのに、 まわりのわたしたちに、 全く怖さを感じさせませんでした。
肩や顔や手を撫でながら、 最期のおばあちゃんをたっぷり記憶してきました。
祖父は36歳の若さで亡くなりました。 それ以来、祖母は女ひとりで4人の子を抱え生きてきました。 わたしのおばあちゃんなのに、 目立つことが嫌いで、いつも控えめな女性でした。 とても器用で綺麗好き、雑誌が大好き、 ここは似ちゃったかな。 あちらにいったら、 50年ぶりにおじいちゃんと会えるって楽しみにしていたそうです。 しかも、54歳も年下だって喜んでいたそう。 ええー、もういい人いるかもよ?と母が言うと、 あの人はそんな人ではない、とふくれたというおばあちゃん。。。 無事会えたかなぁ。。。
人は自然に安らかに死ねる。 ちっとも怖くなかった。
おばあちゃんという先輩が教えてくれた。
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