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May 12, 2008 3:00 AM
5月6日午後。
昼食を終えて、ある村へと向かう。 また1時間ぐらい走る。 電気もない、テレビもない、お金もない、 つまり、情報も教育もない、 そんな暮らしをする人たちのために、
HIV、家族計画、コンドーム、母子感染、あらゆる知識を啓蒙するために、 考えられた手段。
それは、劇場だという。 NGOスタッフが開発支援し、 村人が参加し演じ、運営するワークショップだそうだ。 それを見に行くスケジュール。
くねくねくねくね、道無き道を走れども、草むらばかり。 こんなところに劇場ってあるの?
到着。
な? な ! な ! な ! ? なんですかっ ! ! !? なにごと〜? 車が着いたその瞬間、人々がいっせいに歌い踊り出した。 ほこりが一緒に舞い上がる。
同行したカメラマンは思わず、車の屋根に飛び登り撮影。
ニッポン代表、ノグチミカ、 ・・・・微妙にドン引き。
よくテレビのドキュメントでやってたアレです。 歓迎のダンス。 まじかよ。
こんなこと毎回やっているのかと、驚きでしたが、 そもそも、客などめったに来ないそうです。
いやあ、衝撃のド迫力でした。
なぜか、中央の貴賓席?に案内され、 観劇をすることに・・・。 ニッポン人は恥ずかしがりやなんだからサー。 もぉ、聞いてないよぉー。
村の長老会と思われるみなさん。
歌と踊りがうまい。うますぎる! なんじゃ、これ。
青空の下なのにものすごく音がいい。 空気が乾いているから?
ゴスペルに通じるようなコーラスのハーモニーには、 思わず、じいーーん。 リズムの天才たち。 隣で同時通訳(チェワ語→英語)をしてくれるお兄さん。 ちなみに、さっき感動した歌は、 コンドームつけよう♪コンドームつけよう♪幸せのためにコンドームつけよう♪ みたいな詩だそうだ。 がっくん。(滑って転ぶ音)
なあんだ、劇場ってこの広場のことなのでした。。。 そして、舞台は始まった。 隣の通訳さんがいちいち解説してくれる。 この夫婦は5年子供ができなくて、 そこでダンナが提案しました。 俺の友達と寝てみなよ、と。
(げ。まじ。。。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 子供が出来ない夫婦は、仲間はずれにされたり、 立場がよくないことが多いそうで、 その問題を解消するための伝統的なワザなんだそうです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本当に他に楽しみがないので、 みんなぞろぞろ観にきます。
劇はもちろん、わたしたちのことも。
その数あっというまに1000人近く。 周りにはなんにもないのに、どこからどうやって集まってきたのだろう・・・。
やった、やらない、みたいな話を子供たちにも見せて(わかるのかね?)、 小さな頃から啓蒙です。
・・・ついに妊娠した奥さんは、 どこで子供を産むかが、また家庭問題となります。 ダンナと祖母の間で。 病院で産まなければ、赤ちゃんはHIVに感染してしまいます。 ここでちょっとした、渡る世間は鬼ばかり的な、すったもんだがあったりして、 広場は何度も大笑いに包まれます。
うう。可愛い。 未来の美女発見。
何の音響も美術もないのに、 観衆を見事に巻き込む演技力と演出、そして、コーラスは素晴らしく、 2時間のパフォーマンスも佳境に。 よぼよぼのお爺さんが出てきたと思いきや、 信じられないほどキレの良い腰の動き。 さすが、アフリカン。
セックスの動きがそのままダンスになってます。
奥ゆかしい日本人には考えられない振り付けです。
オープンというか、 おおらかというか、
貧困すぎて、日々の楽しみがソレしかないので、 HIVが流行ってしまった原因でもあります。 でも、なんで、人から人へそんなに移るの? ・・・。 愚問のようです。
こんなに日差しが素敵で、 人々はおおらかで、 悲しみを感じることはありませんでしたが、 人々をよく見ると、 たくさんの子供と若い夫婦と、あとはお年寄り。 30代、40代の人たちがあまりいません。 その世代の人たちの多くをエイズで失ったそうです。
お開きになったら、囲まれました。 ハイタッチをしながら退散しました。 わたしは、めずらしい生き物です。
村の最長老だというおばあさんに感謝の挨拶を。 アンタ、この布ちゃんと巻きなさいよ、だらしない。 または、コレちょうだい。 と、そうたぶん言われているっぽいが、言葉わからず。
美しい顔をした子供ばかり。
お土産も持ってこなかったし、 その場で何かをあげることもできなかった。
国内は、このような村ばかりだそうだ。 この村だけに、何かすることはできない。 でも、会っちゃってしまったら、 人情がわいてくるのだけは、 どうしようもない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マラウイは人口のおよそ65%の人が、 一日1ドル以下で暮らす、 世界で最も貧しい国のひとつです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わたしが、どこの誰かも知らないくせに、 まるで浜崎あゆみが来たかのようないきおいです。 車を追いかけて、子供たちがいつまでも手を降っていました。 村を離れて30分ぐらいで日が暮れてきました。 あの人たち、電気もなくて、今日の晩ご飯どうするのかしら。 子供はもう寝るんだろうな。 いや、もう寝るしかないんだろう。
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PEACH JOHN President野口美佳