MUNEHISA SAKURADA BLOG

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宝石みたいな街にて

April 3, 2009 4:52 PM

撮影の後は、気分が高まっている。

手伝ってくれたM子とお茶という名の、ぐいっとビールを飲もうと
カフェへ行く。
「お疲れさま!」乾杯して、今日の事をあ~でもない、こーでもないと
偽ガールズトークするのが、楽しい。

そこに、出張帰りのS子登場。
乾杯そして、最近どう??などの通過儀礼後、

「あたし、もう、あの仕事やめるから…」
とS子。

S子にとっては、ものすごい大きな仕事なはずだ。
友達としては、続けてみては?と思う反面、無理しないでと思う気持ち反面。

ややあって、
「ほかのスタッフに手を上げていたのを見ちゃったの」
とS子は言った。

あたしは、いつだって、言わなければいけないと思う事に直面した時に
逃げずに言ってきたんだ。
だけど、なんでかわかんないけど、今回見て見ぬふりをしちゃった自分がいたの、
なんでだろう。それが悲しくて。

だまって聞いてたM子が言った。
「あたしも、アシスタントの頃…」

彼(師匠)はさ、あたしの事すいかちゃんと呼んでたの。
一度も名前を呼ばれなかったよ。
外部の人にも、そうやって紹介されてた。
ある時、そんな外部の人たちに、
「こいつは、うちのキャバ嬢だからさ!」
って笑いながら言ってたのを聞いたんだ。

「勿論、即効やめたけどね!」

笑いながら話す、M子を見てたら、いつの間にか涙が止まらなくなってしまった。

ここでニコニコ笑うM子は、こんな感じでニコニコしながら、
すいかちゃんと呼ばれてたのであろう。
キャバ嬢だって、言われても、きっとその場ではニコニコしてたであろうM子。

僕は、
「やばいっす。その話。高ぶっているから、
涙が止まらなくなっちゃうじゃないか!わ~ん、わ~ん」

高ぶっていることをいい事に、しばらくわんわん泣いていると、
M子もいつの間にか、泣き始めました。
二人で、わ~ん。わ~ん。

S子は、
「でもさ、そんな人のおかげっていうのもある気がして、憎んでないんだよね」
と皆に問うと、
M子
「うん、うん、ありがとうって感じだよね。いい経験させてもらえました!って」

いつの間にか、やめると言ってた、S子ももう少し考えてみると言って。

全てをプラスに変える人たちに、心の中で僕は泣いた。

日にちがたち、高ぶっていた、撮影の後、
編集の方と飲みに行きました。

そこは、ジャズが流れる、素敵なシガーバー。
モヒートを飲みながら、とっても良いらしいステレオで
素敵な音楽を聴いてたら、
その日の撮影の大変さも、あのガールズトークの日の切なさも、
なんだか、すべてが、美しく感じ、キラキラとしだすではないか。
厳密にいうと、忘れたという事ではないのだが、
包み込んでくれるような、感覚。

音楽の力?お酒の力?
なにかを切り替える場というものが、
この世には、あるのかもと思わずにはいられませんでした。

いろいろな気分転換の中に、バーでの時間というのも、
大きく、自分の中に迫ってきた感じ。

タイミングもよかったのかも知れません。

そんな日々を過ごしていたら、熱を出してしまいました。
熱の日は、読書。
勝間和代さんの本「断る力」(文春新書)を読んだら、なんだか元気になって、
あの日の女子達にも勧めようと思いました。

この本では、特に「嫌われる」という事について、
ここまで分析された本は今までなかったのではないか?と
思いました。勇気が出ます。

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櫻田宗久

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