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August 8, 2008 10:44 AM
重版とかいて、「じゅうはん」と読む。当たり前か。 出版用語ですね。
同じ意味の他のいい方は増刷。これは「ぞうさつ」。
なんでも、某大御所売れっ子作家のかたは、間違えて「ぞうずり」というけれど、 編集者は誰も「先生、それはぞうさつです」と注意できないんだとか。 ほんとかな?
で、 去年の五月に出した長編小説『中年前夜』、またまた重版がかかりました。
これで五刷り!!!
やっぱり、嬉しいもんです。 編集者とワイングラスかちっとあてて、ルネッサーンスってやりたいぐらい。
あ、これじゃあ、嬉しさが伝わらない?
原稿用紙にしたら確か600枚ぐらいの長いものだし、 決して明るい話ではない。 これまでの私の小説のように、きらびやかな舞台や小道具もなし。
でも、ここに書かれたことを、 切実に感じてくれた人がたくさんいるのかな。
一年以上前に出したものを、 今でも手にとってお金を払っているくださる人がいることに、 本当に勇気をもらえる。
正直、今の私は目先の原稿で頭がいっぱい。 昔書いた小説のことなんて、すっかり忘れてるんですが、
こうやって、読者に育ててもらえるんだよね、本は。
たとえば、試合やレースのあるアスリートとか、 ライヴがあるアーティストの人たちみたいに、 受け手側と瞬間を共有できるわけじゃない。
でも、読者とは絶対に濃い時間を共有している、 そういう感覚はあります。
あ、ところでさあ、 昨日、昼間、何かのドラマの再放送やってたけど、 (阿部寛と篠原涼子のやつ。けっこうおもしろいです)
編集長の役の男性が 「創刊号、増刷が決まったぞ!」というシーンがあった。
ん?雑誌はね・・・。 増刷、しないんじゃいかな?
臨時増刊やムックならまだしも、 定期刊行物だと増刷はないはずです。 配本の関係とかいろいろあるし。
なーんて、重箱のすみをつついちゃってごめんなさいよっと。
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Novelist甘糟りり子